大みそかの紅白歌合戦が終わった後、NHKで放送される番組で
除夜の鐘をつくシーンが放送されます。
突く回数は108回、これは人間の煩悩の数に相当するといわれていますが、
その中の代表的な煩悩は、
貪欲・・・自分に都合の良いものを求める心
瞋恚・・・自分に都合の悪いものへの怒りの心
愚痴・・・自己中心の見方しか出来ず、真実の見えていない愚かさのこと
の三つです。
この煩悩こそが、私たちの周りで起こる争いの種になることが多いわけですが、この煩悩は、困ったことに、多くの場合、正義の顔をしてやってきます。求めるのは、私が欲しているから当然だ、怒ったのは、相手が悪いから当然だ、というようにです。
この煩悩、親鸞聖人が『一念多念文意』で言われるように、私たちが亡くなるまで消えることはありません。ならば、このような事に気づくこと、これが重要になるのではないでしょうか。煩悩の教えは、感情に振り回され、悩む私に、自分自身の本当の姿を気づかせてくれます。そして、阿弥陀様はそのような私を見抜き、私がすくわれる道を用意してくださっています。
でも その煩悩があるから 私はあみださまと リアルに接することができる。
煩悩って道具だと 才市さんはいっているけれど その煩悩自体が あみだなのかも。煩悩って 宝・・・?
それはまちがいでしょうか・・・。