葬儀の後、火葬場から骨を持って帰ってこられた家に行き、
還骨(かんこつ)のあと質問を受けると、必ずと言っていいほど納骨時期を尋ねられます。
よく耳にする声としては、
- 四十九日までには済ませないといけないと聞いた。
- しばらくは置いておいた方がいい。
- いや、火葬後すぐがいいと聞いた。
いろいろと意見があるようですが、
実は、納骨の時期にはこだわる必要はないのです。
いつまでに納骨しないといけないという明確な決まりはありません。
ご自身の事情やタイミングで納骨されればいいと思います。
納骨の時期について
実は、納骨の時期については、明確な決まりはありません。
よく、「〇〇までに」というのは、地域の習慣や、何となく決まった習慣と思われます。
特に、浄土真宗では、その様なことは気にしなくても大丈夫です。
と言うのは、浄土真宗は、阿弥陀様をご本尊とする宗教だからです。
納骨時期を間違えると・・・
阿弥陀様と言うのは、
全ての人を、平等にすくい、死後はお浄土へ生れさせてくださる仏様です。
お浄土とは「極楽浄土」のことで、一切の苦しみから離れた世界です。
阿弥陀様は亡くなった人を
そこへお連れくださるのです。
いつ、浄土に往くのか
そして、お浄土に往くタイミングは、死んだ瞬間です。
死んだ瞬間に、阿弥陀様が、苦の世界へ往かないように、極楽浄土へとお連れくださるのです。
ですので、納骨のタイミングが少し遅れたからと言って、成仏出来ないとか、そういったことはありませんので、安心してください。
現実的な問題
ですが、いつまでお骨を家で管理出来るのかという問題はあるかと思いますし、
残されたご家族の気持ちの問題もあるかと思います。
そこで、一つの習慣としては、
のど仏は、1周忌までは仏壇に置いておく。
それ以外のお骨(胴骨:どうこつ)は、萬中陰(まんちゅういん)法要(四十九日 法要)の日までに納骨し、その後に萬中陰法要を行うのが一般的な習慣です。
あまりに早いと故人を想う時間がない。
あまりに遅いと、いつまでもお骨を見るたびに悲しんでしまう。
その丁度いいバランスが、このくらいの期間なのもしれませんね。
また、お寺ではお骨の管理だけでなく、毎日お経が読まれているということで、安心して納骨される方も多いようです。
ですので、納骨の時期に関しては、ご家庭の事情を考慮しながら、お決めになれば結構かと思います。
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